この記事では、XAMPPのMySQLのパスワードを変更する方法を解説しています。
XAMPPに組み込まれているデータベースは、正確には「MariaDB」です。しかし、XAMPPのコントロールパネルでは「MySQL」と表記されているので、この記事でも「MySQL」と表記することにします。
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事前知識:XAMPPのMySQLの初期ユーザー名と初期パスワード
パスワード変更手順の解説に入る前に、その事前知識として「XAMPPのMySQLの初期ユーザー名と初期パスワード」の解説をします。
XAMPPのMySQLの初期ユーザー名と初期パスワードは、以下の通りです。
- 初期ユーザー名 … root
- 初期パスワード … (なし)
XAMPPをインストール後、MySQLのパスワードを変更したことが無ければ、現在のパスワードは「未設定」です。
XAMPPのMySQLのパスワード変更手順
XAMPPのコントロールパネルから「MySQL」を起動します。

XAMPPのコントロールパネルの「Shell」をクリックします。

「Shell」が起動しました。

MySQLのパスワード変更コマンド
XAMPPのMySQLの初期ユーザーである「root」のパスワードを変更する場合のコマンドは以下の通りです。
mysqladmin password 新しいパスワード -u root -p
例えば、ユーザー「root」のパスワードを「abc123」に変更する場合は、次のようなコマンドになります。
mysqladmin password abc123 -u root -p
MySQLのパスワード変更コマンドを実行
上記のコマンドを、シェルに入力(またはコピペ)して実行します。すると「現在のパスワード」を聞いてきますので、現在のパスワードを入力します。

現在のパスワードを入力し、次のスクリーンショットのように、何もエラー表示がなく終了したら、パスワード変更は完了です。

シェルは「exit」コマンドで終了させてください。
phpMyAdminに設定してあるパスワードを変更する
MySQLの「root」ユーザーのパスワードを変更したら、「phpMyAdmin」の設定ファイルに書かれているパスワードも変更する必要があります。もし、設定を変更せずに「phpMyAdmin」を起動すると、次のスクリーンショットのような、接続エラー画面が表示されます。

「phpMyAdmin」の設定ファイルは、
C:¥xampp¥phpMyAdmin¥config.inc.php
です。上記のファイルを、エディタで開いてください。
MySQL接続パスワードを設定する場所は、次のスクリーンショットで、矢印で示している部分です。

例えば、新しいパスワードに「abc123」を設定したなら、次のようになります。

設定変更を保存したら、「phpMyAdmin」が起動できるようになっています。
XAMPPのMySQLのパスワード変更方法の解説は以上です。